北斗市七重浜の内科・消化器内科|おおきた内科胃腸科医院

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ヘリコバクター・ピロリ菌

ヘリコバクター・ピロリ菌について

ヘリコバクター・ピロリ菌(以下ピロリ菌)とは

ピロリ菌は4~5歳ごろまでに感染し胃の粘膜に付着し炎症を起こします。胃潰瘍や十二指腸潰瘍、一部のポリープの原因とされています。一度感染すると自然に消えることはほぼなく胃粘膜の炎症が続き慢性胃炎となり、最近では胃がんなどの危険性が高まるとされています。
ピロリ菌の感染率は乳幼児期の衛生環境が関係していると思われ、上下水道が普及していなかった世代に多くなっています。10~20代では10%前後と感染率は低いものの、50代以上の人では40%程度、さらに60歳以上では60%程度となっています。
※厚生労働省資料「ヘリコバクター・ピロリ除菌の保険適用による胃がん減少効果の検証について」

ピロリ菌除菌について

胃酸を抑える薬と2種類の抗菌剤の計3種類を1週間(1日2回)飲みます。副作用はアレルギーや皮疹、肝障害・腎障害などありますが、多いのは下痢です。1日2~3回くらいの下痢や軟便程度であれば、服用を継続して問題ないと思われます。必要に応じて整腸剤も処方します。

除菌後について

除菌薬終了後、4週間以上あけてから、除菌判定をします。失敗した場合は2次除菌まで保険診療可能です。3次除菌は保険適用外です。少数ですが除菌後に胃部不快感や逆流性食道炎など起こることが報告されていますが、一過性の場合がほとんどです。

ピロリ菌感染の検査は

血液もしくは尿中抗体検査、便中抗原検査、迅速ウレアーゼ試験、組織鏡検法、尿素呼気試験などいろいろな検査法があり、それぞれメリット・デメリットが存在します。

当院での除菌の流れ

ピロリ菌の判定は血中抗体検査で行います。(結果がでるまで1週間程度かかります)
(保険診療の場合は胃カメラ検査を行うことが条件)

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陽性の場合は胃カメラ検査行い、胃粘膜の萎縮の状態を評価します。
(保険診療の場合は除菌前に必ず胃カメラ検査を行うことが条件)

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除菌薬(3種類)を1週間飲みます。

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終了後は約2カ月後に尿素呼気試験にて判定します。
(結果がでるまで1週間程度かかります)

※除菌成功後も定期的に胃カメラ検査を受けることをおすすめしています。
※胃カメラ検査を受けない場合は自由診療となります。